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植物、そして人間
珍しいと思う。
私がこういう本を読むなんて。

魂の森を行け―3000万本の木を植えた男の物語
魂の森を行け―3000万本の木を植えた男の物語
一志 治夫

ある1人の植物学者を1年追い続けたノンフィクション。
作者の一志治夫さんは、先日Naokiさんにプレゼントした小澤征爾を追ったノンフィクションも書かれている。
小澤さんの本を読んだとき、著者である一志さんの他の本も読んでみたいと思ったのだ。

やっぱり、良かった。
取材対象が異なるので、本全体から受ける印象は異なる。
でも、今回取材した植物学者の宮脇さんのエネルギーは、とても伝わってきた。
まるで実際お会いしたかのように。
すごいな、一志さんて。

内容について。
植物学者を追いかけているので、確かに内容は植物に関するものなんだけれども、宮脇さんが発するメッセージには、対象を人間に置き換えられる深いメッセージがたくさんあった。
全ては同じなのだと思った。

「木材を生産するときには、規格が大事ですから、同じ種類のものを管理しやすいように等間隔で筋に植える。ところが、自然の多様性を回復する、ふるさとの森をつくる場合には、自然の森のように、できるだけいろんな種類が混ざった方がいいわけです。混ぜる、混ぜる、混ぜる!これがこの生物社会の掟。健全な社会というのは、好きなやつだけは集めない。人間も同じであります。とにかく混ぜる、混ぜる、混ぜる、です

「生き物は、人の話を聞いても、本を読んでもダメ。現場で目で見、手で触れ、匂いを嗅ぎ、触って、なめて初めてわかる。今日、植えて初めてわかります」

宮脇の唯一の休みは、正月元日だけだった。1年の364日は、フィールドか研究室のどちらかにいたのである。
瞬間、瞬間を自分はベストに生きたい。自分に忠実に生きていきたい。人がどう言おうと関係ない。だから、自分の言葉に嘘はないし、ごまかすこともしない。研究者は自分の発言に自分で責任を持てばいいのだ。過去も未来も結局は夢であって、いま、この瞬間にだけ自分は存在している。その瞬間、その瞬間にベストを尽くす。その積み重ねでしか、自分の存在はないー。

現場に出て読み取ろうとしても本来の植生はいっこうに見えてこない。土地本来の森はもう何千年も前に失われてしまっているのだ。
(中略)
そんな自信喪失気味の宮脇にチュクセンはこんなことを言った。
「いまの若者にはふたつのタイプの人間がいる。ひとつは見えるものしか見ようとしない者。こいつらには計算機で遊ばせておけばいい。もうひとつは、見えないものを見ようと努力するタイプ。イシは後者のタイプなんだから頑張りなさい」
宮脇はこののち帰国までの1年足らずの間、必死で見えないものを見ようとし続ける。

あー他にも引用したい部分がたくさんあるのに。
書ききれない。

どうぞ皆様も読んでみてください。
おすすめです。
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たまたま本ブログ拝見し、書き込ませていただきます。2冊も読んでいただき光栄です。しかも、私の書いた本では新しい2冊で大変嬉しく思いました。これからもどうぞよろしくお願いします。ちなみに、『魂の森を行け』は、11月に新潮文庫に収録されます。文庫解説は坪内祐三氏です。
Isshi | 2006/09/06 17:28
Isshiさん:
うわ・・、まじですか!
まさか著者ご本人からコメントいただけるとは思っていませんでした!!
超うれしいです〜!!!
(この興奮伝わってます?(笑))

これからも見ていただけると嬉しいです♪
Isshiさんもブログを書かれているのですね。(今探して見つけました)
これから拝見させていただきます。

ちなみに・・今Naokiさんはサイトウ・キネン・コンサートを体感しに、松本に行かれているんですよ☆
私がプレゼントしたあのIsshiさんの本がきっかけです。
ほんとありがとうございます。
おん | 2006/09/06 18:16
驚き。

<一志さん、

おんちゃんの言うとおり、一志さんの本を読んで魂を揺さぶられ、松本に行ってきました。

一志さん、おんちゃん、ありがとうございました。
Naoki | 2006/09/06 23:08
COMMENT









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